競走馬のDDSPとは?その症状と治療法

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競走馬のDDSPとは?その症状と治療法

競馬を知りたい

先生、競馬の用語で「DDSP」って聞いたことがあるんですけど、どういう意味ですか?

競馬研究家

いい質問ですね。「DDSP」は「背側軟口蓋変位」の略で、喉の奥にある軟口蓋という部分が、呼吸する時に邪魔をしてしまう病気のことです。

競馬を知りたい

喉の奥が邪魔される…って、苦しそうですね。どんな時に起こる病気なんですか?

競馬研究家

子馬がかかりやすく、走るときに呼吸が苦しそうだったり、「ゴロゴロ」と音がすることがあります。成長とともに治ることが多いですが、舌を固定する器具を使ったりして症状を和らげることもあるんですよ。

DDSPとは。

「DDSP」は競馬用語で、馬の喉の入り口付近にある軟口蓋という部分がずれて気道を塞いでしまう病気です。呼吸の際に軟口蓋が震えて「ゴロゴロ」といった異常音がすることが多く、喘鳴症と同じように呼吸困難を引き起こします。喘鳴症と違うのは、DDSPは子馬のうちに発症することが多く、成長とともに自然に治ることがほとんどという点です。舌を固定したり、コーネルカラーという馬具を装着することで、呼吸困難の症状を和らげることができる場合があります。

DDSPとは?

DDSPとは?

DDSPとは、正式名称を「背側変位性背側支靭帯炎」といい、馬の背中の靭帯に炎症が起こる病気です。特に、ジャンプの着地時などに背骨が大きく上下に動くことで、背骨の上側にある「背側支靭帯」と、その下にある骨や組織との間に摩擦が生じ、炎症や痛みを引き起こすと考えられています。このDDSPは、競走馬、特に障害競走馬によく見られる疾患として知られています。

DDSPの症状:呼吸困難と異常音

DDSPの症状:呼吸困難と異常音

DDSPを発症した馬は、運動時に呼吸困難を示すことが多く見られます。これは、気道が狭くなることで十分な酸素を体内に取り込めなくなるためです。呼吸困難の程度は馬によって異なり、軽度の場合は運動後にわずかに呼吸が速くなる程度ですが、重度の場合は呼吸のために頭を上下に激しく動かしたり、鼻孔を広げたりする様子が見られます。

また、呼吸困難に加えて、特徴的な呼吸音を伴うこともDDSPの特徴の一つです。この呼吸音は、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった喘鳴音や、「ゴロゴロ」といった断続的な音が喉の奥から聞こえる場合があり、運動開始時や激しい運動時に特に顕著になります。これらの異常音は、狭くなった気道を空気が通過する際に発生する音と考えられています。

DDSPの原因と発症メカニズム

DDSPの原因と発症メカニズム

DDSP(背側変位性背側軟骨症)は、主に若い競走馬に発症する病気で、その名の通り背骨の軟骨が変形し、神経を圧迫することで様々な神経症状を引き起こします

その原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な要因環境的な要因が複合的に関与していると考えられています。遺伝的な要因としては、特定の品種に発症が多いことから、遺伝子の関与が示唆されています。環境的な要因としては、高カロリーな飼料による急激な成長、過度な運動による背骨への負担、ミネラルバランスの乱れなどが挙げられます。

これらの要因により、成長過程にある軟骨組織が正常に形成されなかったり、脆弱になることで、背骨が変形しやすくなると考えられています。また、変形した骨が脊髄や神経根を圧迫することで、運動障害や麻痺などの神経症状が現れると考えられています。

DDSPの診断と治療法

DDSPの診断と治療法

DDSPの診断は、馬の臨床症状、病歴、レントゲン検査、超音波検査などの結果を総合的に判断して行われます。 特に、レントゲン検査では、背側変位した軟口蓋を特定し、他の疾患の可能性を排除することが重要です。

DDSPの治療法は、その原因や重症度によって異なり、保存療法と外科療法の二つに大別されます。軽度の場合は、喉の炎症を抑える薬物療法や、馬のトレーニング環境を調整するなどの保存療法が選択されることがあります。しかし、多くの場合、DDSPの根本的な解決には外科療法が必要となります。外科療法には、軟口蓋の緊張を高める手術や、気道を広げる手術など、様々な方法があります。

いずれの治療法を選択するかは、獣医師と馬主とでよく相談し、馬の状況に合わせて決定する必要があります。また、治療後のリハビリテーションも重要であり、馬が再び最高のパフォーマンスを発揮できるよう、慎重に進める必要があります。

DDSPと競走馬の成績への影響

DDSPと競走馬の成績への影響

DDSP(背側変位性背側軟骨症)は、競走馬の背中側に位置する軟骨に生じる病気です。この病気は、馬の運動能力に深刻な影響を与える可能性があります。

DDSPを発症すると、背中の痛みやこわばりが生じ、パフォーマンスの低下につながります。具体的には、発進や加速が鈍くなる、ジャンプ力が落ちる、歩様が悪化するなどの症状が見られます。

重症の場合、痛みのため全く走れなくなることもあり、競走馬としてのキャリアを断念せざるを得ないケースも少なくありません。DDSPは早期発見・早期治療が肝心であり、少しでも異常を感じたら獣医師に相談することが大切です。

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